シワ・ハリ
肌が水分不足になると、小じわが目立って見えるのはなぜ?
肌の水分が減ると、小じわはしばらく深く見えます。コラーゲンが減って刻まれたシワとの違いと、バリア機能と日焼け止めを先に置きたい理由を。
水分が抜けると外側の層がわずかに縮み、もともとあった小じわが一時的に目立って見えると考えられています。小じわが目立つときは、保湿剤で水分と肌のバリアを先に満たし、毎日紫外線をふせいでください。水分不足で目立つ小じわは、コラーゲンが減って刻まれたシワとは別のものです。うるおいは小じわをやわらかく見せてくれますが、すでに刻まれたシワをのばすことはできません。
水分不足のとき、小じわが目立って見えるのはなぜでしょう
肌の表面が十分な水分を抱えているとき、外側の層はふっくらと保たれ、小じわは浅いところにおさまっています。水分が抜けていくと表面はわずかに沈み、細かな溝が影を拾いやすくなります。水分が抜けると、同じ線でもより深く見えます。洗顔の直後や、空気の乾いた室内、肌がつっぱるときに小じわが目立ちやすいのは、そのためです。そもそも水分がどう逃げていくのかを知りたい方には、経表皮水分蒸散量(TEWL)とは何かのノートが手がかりになります。
これは、本当の加齢によるシワと同じものでしょうか
結論から言えば、違います。水分不足で現れる小じわは表面の現象なので、水分が戻ればまたやわらぎます。刻まれたシワは、真皮のコラーゲンが薄くなり壊れていったことでできた、肌の構造そのものの折り目です。紫外線と時間はコラーゲンを分解し、長い年月をかけて肌の老化を進めます(Fisher et al., 2002)。ですから、いつもそこにある折り目と、肌がつっぱるときだけ深くなる線とでは、原因が違い、必要なケアも違ってきます。
保湿でシワは本当になくなるのでしょうか
保湿は、小じわを目立ちにくく見せることにたしかに役立ちます。できないのは、新しいコラーゲンをつくることと、すでに刻まれたシワを消すこと。そこは正直にお伝えしておきたいところです。うるおいは、今日の肌をなめらかに見せてくれるケアであって、構造に刻まれた線を元どおりにするものではありません。それでも続ける価値はあります。慢性的な乾燥とバリア機能の低下は、刺激感や老けて見える仕上がりを早めることが知られているからです。毎日保湿しているのに肌がつっぱると感じる方には、毎日保湿しても肌が乾く理由のノートが助けになるかもしれません。
答えが、保湿と日焼け止めの両方にある理由
水分が抜けると小じわは一時的に目立ち、うるおいが戻るとまたやわらぎます。刻まれたシワは、紫外線と時間が真皮のコラーゲンを分解することでできます(Fisher et al., 2002)。うるおいは今日見えているキメを整え、日焼け止めはコラーゲンが壊れていく速さをゆるめることができます。洗顔の直後に保湿剤で水分と肌のバリアを満たし、毎朝日焼け止めを塗ってください。高価なステップをもう一つ足すよりも、この二つの基本を続けてください。
今日できること
- 洗顔のあとや空気の乾いた室内では、保湿剤で水分と肌のバリアを先に満たしてください。 うるおいで小じわがどれくらいやわらいで見えるかは、試験で確かめられたものではありません。つっぱりが落ち着いたら、目もとや口もとの小じわが目立ちにくくなったかを鏡で見てください。保湿してもつっぱりや粉ふきが何週間も続くなら、皮膚科を受診してください。
- 何を塗るにしても、朝はまず日焼け止めを塗ってください。 紫外線は真皮のコラーゲンを分解し、肌の老化を早めます(Fisher et al., 2002)。塗ったあと、目もとや口もとまで塗り残しがないか鏡で確かめてください。日焼けしたところが数日以上赤いままだったり水ぶくれができたりしたら、皮膚科を受診してください。
よくある質問
参考文献
- Fisher GJ, et al. (2002). "Mechanisms of Photoaging and Chronological Skin Aging." Archives of Dermatology, 138(11), 1462–1470.
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療に代わるものではありません。