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クレンジングオイルのあとのぶつぶつ、原因はオイルでしょうか
小さなぶつぶつは、少なくとも三つの別ものです。いちばん早く見分けられる手がかりは、かゆみです。ニキビと診断された320人のうち、28.8%はマラセチア毛包炎でした。クレンジングオイルについて研究がわかっていることを整理します。
雑誌は、ざらついた肌をなめらかにする方法としてオイルクレンジングを勧めます。掲示板では、それがぶつぶつの原因だと言われています。
ぶつぶつは診断名ではなく、少なくとも三つの別ものを指す一語です。何が原因かより先に、それが何かを分ける必要があります。いちばん早い見分け方は、成分表ではなくかゆみです。
そのぶつぶつは、かゆいでしょうか
ニキビの臨床診断を受けた320人を続けて調べた前向き研究では、28.8%にマラセチア毛包炎がありました(Paichitrojjana & Chalermchai, 2022)。見分けにつながったのは、かゆみ(調整オッズ比 7.38)、頭皮と生え際の皮疹(OR 8.89)、背中の上部の皮疹(OR 9.17)で、いずれもp<0.001です。
15件の研究をまとめた系統的レビューでは、40.5%に効かなかった治療の経過がありました(Green et al., 2023)。
稗粒腫はケラチンでできた小さな嚢腫で、これを消すことについて対照試験の根拠を持つ外用品はありません(Berk & Bayliss, 2008)。面皰に見えるほうは、毛穴の開きと角栓の黒ずみはなぜ繰り返すのかで扱っています。
「マラセチアが皮脂を食べる」は、どこまで本当か
半分は本当です。マラセチアは細胞質の脂肪酸合成酵素の遺伝子を持たないため、自分で脂肪酸を合成できず、周囲から取り込むしかありません(Triana et al., 2017)。成分表を気にする話が生まれたのも、そこからです。
この一覧は、マラセチアが炭素鎖C11からC24の脂肪酸を栄養にするという、たった一つの記述に基づいていて、判定サイトはその出典を1968年のWilde and Stewartの研究だとしています。その論文の要旨に書かれているのは、この酵母は培地に炭素鎖C10より長い脂肪酸を加えたときにだけ増殖する、ということです(Wilde & Stewart, 1968)。上限のC24は、出典とされる論文のどこにも書かれていません。
そして培地から肌への一歩は、まだ観察されていません。ヒトの肌で試されているのは密閉のほうで、八日間覆うとこの酵母は十倍以上に増えました(Faergemann et al., 1983)。のせられたのは、オイルではなくプラスチックです。
それでも、クレンジングオイルが原因ということはあるのでしょうか
可能性はあります。思春期以降のニキビがある910人と条件をそろえた対照を比べた症例対照研究では、化粧品を多く使う人ほどニキビは少なく、使用量が上がるにつれオッズ比は0.679、0.355、0.307と下がりました(Singh et al., 2013)。洗い流すオイル製品とマラセチア毛包炎を一緒に調べた研究は、まだありません。
ネット上でいちばんくり返されているのは、乳化しきれなかったオイルが残り、その残留がぶつぶつをつくったという説明です。残留そのものは測られています——五秒すすいだあと、肌に残った界面活性剤は硬水では脱イオン水の2.8倍でした(Danby et al., 2018)。示されていないのは、残留が皮疹をつくるということです。
マラセチア毛包炎だとしたら、何で変わるのでしょうか
化粧品ではなく抗真菌薬です。真菌学的に確認された26人をプラセボと無作為に割りつけた二重盲検試験では、イトラコナゾールを一週間内服した群の84.6%が消失または著明改善に至り、プラセボ群は8.3%でした(Parsad et al., 1999)。ニキビの手当てを何か月も丁寧に続けても、マラセチア毛包炎がそのままなのは、そのためです。
韓国では、イトラコナゾールの内服は処方箋が必要です。
ぶつぶつについて、研究が残していること
化粧品を多く使う人ほど、ニキビは少ないという結果でした。製品を替えても、この分かれ道は越えられません。
今日の一歩
- ぶつぶつがかゆく、ニキビの治療で変わらなかったなら、製品を替えずに皮膚科で診てもらってください。確認がついたら、一週間の治療で分かれます(Parsad et al., 1999)。その一週間のあと、消失または著明改善に至ったかで見てください。
- かゆくなく面皰のように見えるなら、四週間だけ試してください。成分表の上位にパルミチン酸やオレイン酸が並んでいる製品を一つだけ外し、ほかは変えません。毛包の過角化を実験でつくるにはひと月かかるので(Mills & Kligman, 1982)、数日では分かりません。四週間後、新しく出る数で見てください。
- 避けたい成分の一覧を、消していくための一覧として使わないでください。一覧の先頭にあるC12とC14は培地でほとんど育ちませんでした(Liebregts et al., 2025)。この名前は、上の四週間の試しに回す候補です。判定も同じで、四週間後、新しく出る数で見てください。
よくある質問
参考文献
- Paichitrojjana A, Chalermchai T. (2022). "The Prevalence, Associated Factors, and Clinical Characterization of Malassezia folliculitis in Patients Clinically Diagnosed with Acne Vulgaris." Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology, 15, 2647–2654. (PMID 36531566)
- Green M, Feschuk AM, Kashetsky N, Maibach HI. (2023). "Clinical characteristics and treatment outcomes of Pityrosporum folliculitis in immunocompetent patients." Archives of Dermatological Research, 315(6), 1497–1509. (PMID 36517586)
- Berk DR, Bayliss SJ. (2008). "Milia: a review and classification." Journal of the American Academy of Dermatology, 59(6), 1050–1063.
- Triana S, de Cock H, Ohm RA, et al. (2017). "Lipid Metabolic Versatility in Malassezia spp. Yeasts Studied through Metabolic Modeling." Frontiers in Microbiology, 8, 1772.
- Wilde PF, Stewart PS. (1968). "A study of the fatty acid metabolism of the yeast Pityrosporum ovale." Biochemical Journal, 108(2), 225–231.
- Liebregts J, van der Velden L, Fonseca-Fernández AL, Celis Ramírez AM, de Cock H. (2025). "Lipid-dependent growth of Malassezia spp. in defined medium with single fatty acids." FEMS Yeast Research, 25, foaf043.
- Faergemann J, Aly R, Wilson DR, Maibach HI. (1983). "Skin occlusion: effect on Pityrosporum orbiculare, skin PCO2, pH, transepidermal water loss, and water content." Archives of Dermatological Research, 275(6), 383–387.
- Parsad D, Saini R, Negi KS. (1999). "Short-term treatment of pityrosporum folliculitis with itraconazole." Indian Journal of Dermatology, Venereology and Leprology, 65(3), 122–123. (PMID 20921630; double-blind, placebo-controlled, n=26)
- Singh S, Mann BK, Tiwary NK. (2013). "Acne Cosmetica Revisited: A Case-Control Study Shows a Dose-Dependent Inverse Association between Overall Cosmetic Use and Post-Adolescent Acne." Dermatology, 226(4), 337–341. (PMID 23859829)
- Danby SG, Brown K, Wigley AM, et al. (2018). "The Effect of Water Hardness on Surfactant Deposition after Washing and Subsequent Skin Irritation in Atopic Dermatitis Patients and Healthy Control Subjects." Journal of Investigative Dermatology, 138(1), 68–77.
- Mills OH, Kligman AM. (1982). "A human model for assessing comedogenic substances." Archives of Dermatology, 118(11), 903–905. (PMID 7138047)
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療に代わるものではありません。